ほのおのパンチとカプ・テテフ
メガリザードンXの技と言われて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
フレアドライブ、げきりん、雷パンチ、地震、ドラゴンクロー、かわらわり
通りのいい炎/竜を中心とした物理攻撃技
このポケモンの持つ突破力を底上げしてくれる多様な変化技
おにび、はねやすめ
100族以下の物理アタッカーをハメることのできるおにび
りゅうまいなどとあわせて有効打のないポケモンの前での強引な積み技連打を可能にするはねやすめ
おそらくこのあたりだと思います。自分も長い間このポケモンを使っていてこれらの技しか使ったことがありませんでした。
少し話題が変わるのですが7世代シーズン2がスタートしてから100単位でスカーフテテフにメガリザードンXがフィールドサイキネでぶっ飛ばされる光景を見ました。
そこで自分はある程度HとDに努力値を割き、フィールドサイキネを1発耐えて返しのフレアドライブでカプ・テテフを落とすという考えに至りました。(シーズン3から爆発的に増えたと感じている襷テテフに関しては反動→サイキネで一方的な有利交換をとられます。)
しかしこれには問題がありました。
使用率TOPクラスのポケモンであろうが一般ポケモンとメガシンカポケモンが1:1交換を取られるというのは、裏にいるメガシンカポケモンを選出していないということをばらすという点で情報面でのディスアドバンテージを背負います。
ではこれをどう解消すればよいのか、簡単です。
反動を受けずに有利な交換をしかけるだけです。これなら情報面のディスアドバンテージを数的なアドバンテージで帳消しにできますね。
ここで冒頭の話題に戻ります。
リザードンの覚える技には接触技で、タイプ一致かつ、反動の受けない技があります。
ほのおのパンチです。この技について考えてみたいと思います。
まず火力指数、A特化メガリザードンXと仮定した場合の火力指数は29250
いじっぱりメガクチートのふいうちや、ようきガブリアスの地震をしのぐ火力です。
自分は実際にはこういう型を使わないのですが目安として考えてください。
ではこれを実際に自分が使っている調整(補正なしA84振り)で発想のきっかけになったカプ・テテフに対するダメージ計算をした場合を見ていきます。
H無振りカプ・テテフに対して94~112ものダメージが入ります。
このままだと1:1交換すら取れない火力の足りない技ですが、ここニトロチャージをあわせるとどうなるか。
A実数値161のメガリザードンXのニトロチャージは前述のカプ・テテフに対して63~75のダメージ、最低乱数を2回引いたと仮定しても総ダメージ量は157となり145テテフを確定で落とせる計算となります。
あとはひかえめフィールドサイキネを耐えるだけの耐久を確保すればいいだけです。
HSリザXの耐久ラインとして最もメジャーなH175で特化サイキネを82.8%~98.2%の被ダメージにおさえることができます。
これでニトロチャージ→フレアドライブでの1:1交換を勝手に想像する対面の“意表をついて”どや顔ほのおのパンチを決めれますね。
テテフがスカーフ持ちだと仮定したとき、1加速後最速リザXのSは250。スカーフをテテフが所持している時点で死に出しから即座に上を取ることのできるポケモンは存在しません。(加速も天候もひと手間必要なため。)完全に浮いてる見た目ですがリザXは地面にいる判定なのでサイコフィールドで先制技も効きません。
†いざ無双仕る†とつぶやくことうけおいです。
スカーフテテフを対面から処理して後続に自身最大の利点である火力の高さをおしつけることのできる点はとっても素敵ですね。
最後にメジャーなポケモンへのほのおのパンチの与ダメージだけ羅列しておきます。
131-100ミミッキュ 68.7%~80.9%
143-132ミミッキュ 46.8%~56.6%
145-105コケコ 58.6%~70.3% (ニトチャが39.3%~46.2%)
167-170ギルガルド 62.2%~75.4%
203-123テッカグヤ 71.9%~85.7%
155-90レボルト 64.5%~76.1% (ニトチャが43.2%~50.9%)
155-170メガメタグロス 46.4%~55.4%(62.9%乱2)
鋼タイプに対する役割の遂行力を落とさず、高速電気アタッカーへの打点も最低限備えている感じですね。