みずZスイクンのススメ
初めまして、ここほるゾウと申す者です。普段はリザードンXを使いシングルに潜りポケモンを楽しんでいます。
今回は初のブログということでS5の構築記事から書こうかなとも思ったのですが、レート2000に乗らなかったシーズンはポケモンをしていないシーズンだと決めていますので今期の構築はありません。ですので今回は初記事にも関わらずあるポケモンの単体考察をしようと思います。
タイトルでお察しとは思いますが今回考察するのはミズZを持たせたスイクンです。
まずは調整と技構成から
スイクン@ミズZ ひかえめH172B68C236D4S28
197-*-144-154-136-109
ハイドロポンプ/こごえるかぜ/めざ炎/ほえる となっています。
調整、技構成の意図はこのポケモンの誕生経緯に深くかかわっているのでそこで話させてもらいます。
自分がこのポケモンを考えた際に求めたものは環境へのメタ性能というものでした。
それではこのポケモンがメタる対象とはなんだったのか。
この2つです。
上はやばいです、いかにも侵略者然とした面構えをしています。たぶんこいつを一度も見ずにDSを閉じる日はないんじゃないでしょうか。7世代の王、ミミッキュです。
下はもっとやばいです、命中率100で自分の相棒のHPを半分消します。人様の玄関にゴミを投げ捨てていくなんてたぶんこれを使うポケモンは小学校で道徳の授業を受けていません。最強の技、ステルスロックです。
ではなぜこの2つ、主にミミッキュをメタるためにスイクンが選ばれたのか。
ミミッキュの最も強い行動である皮で耐えて剣舞してゴーストZで殴る(サモサモキャットベルンベルンでしょうか?)が6世代のガブリアスの襷で耐えて地震逆鱗で二回殴るという行動を想起させました。
そこで“6世代に襷ガブ対策で使ってたポケモンが使えるんじゃね?”という考えが自分の中に産まれました。自分はこごかぜスイクンを愛用していたのでそれを現代風に改良するところからスタート。
そこでまずSラインのこごかぜ後最速ミミッキュ抜きと技のこごえる風が確定。
次になぜか固い(ここもガブリアスを彷彿とさせる)ミミッキュの特殊耐久をぶちぬくために最大打点であるハイドロポンプ、火力補強のZ、H4振りミミッキュを87.5%で落とすC補正とC236振りが決定。
最後に残りの努力値で持ってこれる耐久ラインの中で最も納まりのよかった197-144が決定。
残りをDに振ることになりました。
大体の目安としては
最速ミミッキュの剣舞シャドクロZの被ダメが79.1%~93.4%、準速ミミッキュの剣舞シャドクロZを81.2%の高乱数耐え
いじっぱりメガボーマンダの+1すてみを43.7%の乱数耐え
となっています。
ミミッキュの対面処理を目的とした結果、7世代最強のメガシンカであるメガボーマンダや磯野野球しようぜ感覚で初手から出てきてゴミを散らかしてくるマンムー、カバルドン、ランドロスに対しても対面処理が可能となった点はリザードン使いの自分としては嬉しい点でした。
ステロ持ちはステロと共にリザードンやボーマンダに対しての打点も期待されているため、ステロだけ撒いて本体が死んでいるという状況はステロ持ちの本来の役目は果たせていないと自分は判断しています。これがこのスイクンの持つステロ要員に対するメタ性能です。
ミミッキュの皮をたてにした剣舞Z、ステロ要員の耐久や襷での行動保証やSの高さからくるステロ+リザマンダへの打点という最も強い行動さえ阻害できれば十分という判断でこのポケモンをミミッキュやステロへのメタとして定義しています。
ここまできて残りの2つの技を決めましたが、このポケモンは“先発で出してこごかぜ→ミズZでミミッキュを落とす”という前提で使うポケモンでしたので残りの2つについては確固とした採用意図はありません。
まずはめざ炎、ナットレイに対してリザXのフレアドライブしか打点がないのはPTの選出の幅を狭めると判断しある程度ケアをするために採用。
次にほえる、スイクンを起点にしてくる耐久振りリザXやマリルリをケアするために採用。
この通りラスト2枠に関しては非常にふわっとした採用理由となっています。
初手から投げていく性質上、出し負けを嫌って相手が引いていった時に固い勝ち筋を引けるめいそうやみがわり
バシャナットサンダーを択次第でどこからでも崩せるようになるどくどく
等もPTにあわせて採用圏内だと思います。
KP上位の役割範囲は
ミミッキュ→こごかぜ+ミズZで対面処理が可能、意地でも確率がこちらの味方
バシャーモ→対面有利、みがわりが増えるとやっかい程度、バトンはほえてデンキZは確定耐えするためクサZのみ対応不可。体感しているクサZ率だと不利対面の考慮は必要ない。相手も自覚しているはずなので釣り交換をしかけたい相手。
ランドロス→こごかぜ×2で処理可能、こちらも特に戦えない持ち物調整の個体はいない。
メガボーマンダ→竜舞に関しては対面処理が可能、みがわりはほえていく。基本的にこごかぜ連打。
カバルドン→ミズZでHDぶっぱだろうが確定で落とす、こちらも釣っていける対面。
ナットレイ→準伝をなめている、めざ炎で豪華滅却する。
ガブリアス→陽気スカーフ逆鱗も92.6%の乱数で2耐え、突っ込んでくる可能性もあるのでこごかぜで様子見
マンムー→ミミッキュと同様のルートを取る、ステロだけ撒かせてスイクンがほぼ無傷で残る。ボーナスステージ
ガルーラ→いじっぱの猫すてみも耐える、こごかぜ+ミズZで確定で落とせる。ゴツメ警戒素猫から入ってきてゴツメが入らなきゃ油断して突っ込んでくる。猫不意はほぼ見ないので相手にばれない有利対面。
マリルリ→ほえる。あいてはHP半分減らしてかっ飛んでいく。基本的にほえる警戒されるので釣る対面
と箇条書きマジックみたいになっていますが、これらはだいたい有利対面となっています。
こごかぜを裏で受けられる、ミズZを裏で受けられるといった事態になってもS1段階下降とタイプ一致Zワザは無視できる要素ではありません。前者はPT内の他のポケモンの起点作成につながり後者はサイクルの遂行を困難にさせます。
初手での電気タイプやテテフとの対面、メガグロスやガルドやテッカグヤといった高耐久はがねポケモンに対してしっかりとした回答を持たせているなら非常に使いやすいポケモンとなっています。
かわかぶりとステロにおびえる生活をやめたいと思ったときに、このポケモンを使っていただけたら幸いです。
最後に
ABミミッキュ、のろいたミミッキュは考慮してません。環境へのメタをのたまってこれはいけない。